一票の重さと言われても、文字通り数グラム程度の問題かも知れず、ピンと来ないわ。

国政選挙になると必ず言われる「一票の重さ」。今回は最大2.06倍の差だという事だが・・・。

 いつも目にする事ながら、では全国の選挙区に何人の有権者がいるのかも知らずに来たので、今回せっかく思い立ったので一つ調べてみた。

 全国の有権者数は約1億4百万人。小選挙区は全国で289。これを割り算すると1選挙区辺り、平均で36万人程度になるようだ。

 今回最大の有権者を抱えるのが北海道3区で約46万1千人。最少が鳥取1区で約22万4千人。で、この差が2.06倍となり、最高裁違憲とした2倍を超えることになるそうだ。10増10減で一生懸命調整して、何とか2倍に収まるようにしたけれど、何故かちょっと超えたみたい。

 でも、こういうのに敏感な方にとっては「違憲」に違いないだろうが、所詮県境を超えない範囲で調整すれば、鳥取県はもともと有権者が45万程度らしいから、全県一区にでもしなければおのずと限界はあるし、そうなると11増11減が必要だったなんてことになる訳で、他人事だから言えるのかもしれないが、まあしょうがないよね。

 こんなことを調べていたら唐突に、まてよ、甲子園出場校って選挙区割りの比じゃないほどに滅茶苦茶不公平だよな、と思考が飛んだ。

 夏の出場校49の内、北海道と東京だけが2校、後は全部1校ずつだけど、これってどういう風に決まったんだろうか。北海道は広大すぎて地方大会の運営が大変だから、なんてことを聞いた記憶も無いこともないけれど、人口で言えば神奈川、大阪辺りが何故文句を言わないんだろう。

 それこそ神奈川と鳥取では16倍以上の差があるし、北海道と比べても2倍弱。そちらが2校ならうちは3校でも少ないくらい、と言える立場ではある。それでも教育の機会均等に反するから憲法違反だとか言う論調を聞かないのは何故なんだろう。

 これを本気で調整するならば県の垣根は取っ払って、道州制じゃないけど例えば人口1千万人の括りから4校とすれば、全国1億2千万人なら48代表を選ぶことができるし、公平感は文句ない物が出来上がる。

 ただし、その場合は首都圏、近畿圏、中京圏でたぶん6割くらいを占めるから、それを良しとするか否かは別問題。

 そうじゃなくて、おらが故郷、県の代表であることに意味があるんだということならば公平感は求めないことが前提になるんだろうし、そういう事で今の大会の姿や人気があるのかもしれない。

 そう考えれば選挙制度も甲子園に倣って? 公平を求めるのか、おらが町の代表に拘るのか、どちらかを選択すれば良いのじゃなかろうか。

 我ながら良いところに気が付いたと、ちょっと悦に入っているのだが、ここを明らかにしないで1票の格差とかばかり言うのは不毛に思えて来た。(最高裁にケンカを売るつもりは毛頭ないです。)

 市町村や県単位といった歴史的あるいは生活圏などを重視して、多少の不公平は目をつぶるか、ある程度行政区分といった垣根を取っ払ってでも公平を求めるのか、そこから議論する方が今後のためにもなるんじゃなかろうか。

 もっとも甲子園と違って289もの席が用意してあるのだから、公平を求めながら県代表でもある折衷案も成立する。それは全県を1区にして単純に議席数だけを比例案分するという方法。その中で2倍までの格差が許容されるなら、十分に割り振りはできると思うし、さらに今後の人口減少で各県の人口=有権者数が変動しても調整は容易にできるだろう。調整の対象になる議員さんの切なさは同情するに余りあるが。

 まあ思い付きの床屋談義だと思って笑い飛ばしてくれれば幸いです。でも甲子園の方は一度気になってしまったら今後も平静ではいられない気がする。