カリフォルニア産のコシヒカリとかアキタコマチって、ホントですか? ビックリデース!

昨日の日経に、宮城大、大泉先生の「コメ輸出へ大規模化を促せ」って論文が掲載されていて、ナアルほどと思ったので、少し調べてみたら表題のようなモノを見つけた。

 先生の論分はまあ日経を読んでいただくとして、日本はコメの輸出国となるくらい米作を大規模化した方が良い、という事も書いてある訳なんだが、そうだよなと思いつつ、でも人から聞いた話では「事業用米」とかいうネーミングで、いろんなブランドやら外国産米などを混ぜた、比較的安価なコメがあるそうで、ということは今でも既に外国産の「日本米」的なコメが輸入されていて、想像以上に流通しているんじゃなかろうか。

 聞いた話だけど、例えば中国産と日本産とどっちがおいしいか、どっちがどうだか分からないようにして食味試験をすると、結構な確率で中国産と答えるそうで、言ってた人も「ホント分からないんだよ」と真顔だったことを思い出した。

 じゃあ外国産米ってどんなのが入っているのかと思って、ちょっとネットで調べたら表題のカリフォルニア産のコシヒカリ、アキタコマチなんてモノが出てきて、なんじゃこりゃ状態。他にも、中国、台湾、オーストラリアなどなどたくさん出てきた。しかもみんな日本のコメと同じような「短粒米」だそうだ。オーストラリアなんて結構な歴史もあるような記載だったから、もしかしたら外食なんかで結構馴染んでいる味なのかもしれない。

 一時の、というかかなり以前のコメ不足でタイ米が入って来た時のような、長粒米で日本人の口には合わないなんてのとは、そんなレベルじゃないんだなと、認識を新たにするやらビックリするやら。

先生曰く、世界のコメ市場は他の穀物と比べると出回りが少なく不安定なんだそうだから、その点では日本のコメが勝負できる環境なんだろう。

 でも一方で、世界での出回りが少ないとは言いながら、諸外国はそこそこの味と価格であれば、日本は絶対買ってくれるということで、日本に的を絞って、品種の改良なんかもして一生けん命なのかも知れない。

 つまりは日本が大得意様だから、日本に向けて送り込んでいるがゆえに世界的には「出回りが少ない」状態なんじゃないか、なんて心配もしたり。

 それと、日本人って何でも品質に拘って、そこを追求したがるでしょう。そうすると結局コメもコシヒカリだの何だのって、ブランド米じゃなきゃ世界で勝負できない、って思考になりそうで、ちょっと不安を感じる。

 外国人が、それも各国でうまいと感じるコメが何であるか、まずそこをきちんと捉えないと、日本で高級ブランドだから君たちもありがたがって当然だよ、なんて考えはおそらく通用しない。

 何より証拠は「カリフォルニア産のコシヒカリ」に明らかなように、カリフォルニア米では日本に通用しないから特に日本向けにコシヒカリを苦労して作っているのであろうから、逆に考えればコシヒカリは日本にしか売れないという可能性もある訳だ。

 酒だってそうだよね。バカ高い大吟醸なんかに力を入れてワインと競争しようとしている、ってことは、国内向けの一升瓶で1800円くらいの、燗酒でもうまい食卓向けの酒は、やっぱり海外の方万人向けではないんだろう。

 その辺りが売れるんなら、国内の大工場で作っているのをそのまま力業で海外に売り込めば最も量的にも利幅的にも大きくなるんだろうけど。

 そう考えると輸出を増やすのは結構だけど、例えばヨーロッパ向け、アメリカ向け、アジア向け、アジアでもインドと中国ではまた違うとか、それぞれの戦略を考えて、品種改良を重ねてなんて努力も必要だろうし、そうした結果が国内向けとは共用できないなんてなったら、食料安保とか自給率とかには何の役にも立たないってことになる。

 まあ全部想像、仮定の話なんで何の役にもたたないのだけれど、いろいろ難しそうだなというのが自分なりの結論かな。