まとめてモノ申したい。メタ提訴、フリーランス新法、青春18きっぷ

投資詐欺広告で被害を受けた方々が、メタを集団提訴するとのこと

 提訴の内容は詳しく知らないが、サギられた金額の賠償を求めるのならちょっと違うような気もする。詐欺広告を放っておいた責任というか罪というか、そういう事と、それによって詐欺にあった事とはダイレクトにつながるんだろうか。

 これが通るなら、世にあふれている詐欺師を社会に野放しにしたから自分は詐欺にあった、と言って警察を訴えるのもありだろう。そう考えるとちょっと良く分からない。

 ホリエモンとか前沢氏とか(ホリエモンは氏とか付けなくて良いのか?)が自分が詐欺の手段に利用され、当の広告を削除するようメタに通告して、結果削除せず自身の信用が棄損し肖像権が侵害されたとして提訴して、その損害倍書を求めるのであれば、それはスッキリと筋が通っていると思うのだが。

フリーランス新法が11月から施行されるそうだ。これによりフリーランスの方の保護が進むことが期待されるというが。

 新法の中身は、要はシッカリと契約しなさいという事らしい。これまでが強者の論理で口約束かなんかで業務を請け負って、話が違うとか金がもらえないとか、泣き寝入りが多かったんだろうと、そう思えばとても気の毒ではある。

 でも、そもそもフリーランスって、組織に属したくないとか、自分の価値は自分で決めたいとか、そういった独立自尊の気概を持って自分の意志でなるもんだろうから、何も国や法律で保護されなくても、既存の法体系や枠組みの中で”戦える”人がなったはずじゃないんだろうか。

 意思に反してフリーランスやってますっていうなら、たぶんそれって実質フリーターというんだろう。フリーランスってある意味カッコ良い訳で、ある意味憧れる対象であって欲しいと思うけど、世の中理屈のようには行かないって事かな。

青春18きっぷの仕組みが変わることで、連続する5日間とかしか使えなくなるのは改悪だっていうので反対の署名活動がされているようだ。

 鉄道にあまり関心も無かったせいもあって、青春18きっぷが年齢関係なく買えて使えることを知ったのが、恥ずかしながらせいぜいこの5年くらいの話。心から「へえ~」であって、そのネーミングのそぐわなさに驚いたと同時に、退職したらそれを使って遠くへ行きたいと、青年のような気持ちになった記憶がある。

 でもやっぱりその起源というか発行の目的は学生をターゲットにした収益改善策だったようで、販売時期が学生の春、夏、冬の長期休暇に合わせてある事からも、これは明らかだろう。

 改悪と言って署名活動をしている方々の理由の一つが、「使用は連続する5日に限る」なんて言われたら勤め人は使えなくなる、ってこと。

 でもこれは今まで誰もが買えて使えたことが、むしろJRの「売れればそれに越したことはない」的な考え方に依存していたのであって、本来の趣旨はやはり学生をターゲットにしていたんだろうから、誰に対しても同じ使い勝手であるべきと考える方が、ちょっと違うんじゃないか。

 まあ、今までの利便性が損なわれるのは間違いないし、その意味では改悪には違いないけれど、署名活動までして撤回させるってのも、ちょっと無理筋のような気がするんだが。

 今までの切符が一日乗車券が5日分の5枚といった方法だったそうで、それを5人で一緒に使ったり、いろんな本来の想定以外の使われ方もあったそうだし、自動改札への適合なんかの関係もあるようで、これも詳しくは分からないけど、まあ時代の変遷ってことで納得するしかないんじゃなかろうか。

 

 ということで、いろんなことにいろんな引っ掛かりを感じた次第。