世は大谷まつり!! この波に乗って野球人気復活だあ。

 大谷の話題でワイドショーは花盛り。「オオタニ」の4語を唱えれば番組は大盛り上がりで誠に慶賀に堪えませんな。

 とは言え昨今の高校球児の激減やNPBの試合が地上波に乗らないなど、日本の野球の衰退ぶりは目を覆うばかり。一野球好きとしてはこの波に乗って何とか野球人気を復活させたい。そこで秘蔵の野球改革試案をご披露いたします。

大原則:試合は2時間で納める。

 他のスポーツ、サッカー、バスケ、ラグビーなどでは観戦時間が大体計算できて、しかも映画やコンサートと大差無いから、前後の予定がちゃんと組めるし自分の生活、余暇の一部分として考えられるけれど、野球は3時間超えが常識になっていて、ナイターなら帰宅は深夜、デイゲームでも夕食時間に影響が濃く出てしまい、およそ現代的じゃない。そこで、ゲーム時間を2時間程度に収めることを主眼として、そのための秘策を試合の流れに即してご説明しましょう。

1.さてまもなく試合が始まります。ピッチャーが投球練習を始め、野手は球回し。 これは1回の表裏、最初だけに限りましょう。後は無し。試合の途中で準備運動するスポーツなんか他にないですよね。

2.ピッチャーは常に3人の打者への投球が完了するか、イニングが終了するまで交代できません。ワンポイントなんてもってのほか、時間泥棒です。緊急時は例外。

3.ピッチクロックは当然適用。打者も当然対象。同容に「申告敬遠」も適用。同時に「申告三振」も設ける。ただしDH制を基本にすれば申告三振は不要です。

4.サイン交換、確認は攻守共に全面禁止。その代わりコミッショナーなどが提供する無線装置を使用できます。最近は骨伝導とか良い機械が安価で使えますからね。そうなるとタイムを取って話し合い、なんてのも当然禁止です。

5.さあめでたく3アウト、攻守交替です。ここで「チェンジクロック」?が発動されます。30秒でどうでしょう。30秒あれば外野からでも野球選手ほどの走力があれば十分ベンチと守備位置の間を走破できますよね。時間経過で主審は自動的に「プレイボール!」です。間に合わなければ攻守それぞれ遅れた人、側にペナルティ。

6.攻撃側が攻撃している間、攻撃側のピッチャーは次の投球に備えてダグアウト前での軽いキャッチボールは許されます。

7.審判への抗議は一発レッド。ただし、選手同士の乱闘は、まあこれは一種のショータイムとしてアリかな。

8.投手交代です。交代の申告はベンチ前から監督が行います。マウンドまで行っても良いですが、マウンド到着の時には交代投手が到着していること。交代投手はおおむねオリンピックの1500mの選手くらいの速度でマウンドへ向かいます。100m16秒程度ですから、アスリートなら全然平気。遅延行為はイエローカード。もちろん投球練習無し。そんなのはブルペンで済んでいる前提です。

9.おっ!ホームランです。この時塁上のランナーは最短のルートでベンチへ戻ります。打者は祝福を受ける名誉のために、走っていた地点から最短のルートでホームベースへ向かい(各塁を経由しなくてよい)、ガッツポーズ。すべての塁を回るなんて時間がもったいない。

10.バッター、ランナー等の交代は交代する選手が直接「バッター、僕」と申し出て変わります。監督が申告する必要なし

11.そうこうする内に7回裏まで進みました。が、残念。ここで2時間が経過しました。となると2時間を超えて新しい回には入りません。7回終了時点で試合終了です。

 さて、そうなると各種の記録はどうするか?全てを「率」で換算するしかないでしょうね。防御率とか打率と同様にホームラン率、打点率、等々新しい記録が残ることになります。

 ここまでして良いのかと思う点も無きにしも非ず、ですかね。基本的にはこれでTVも生の観戦も、今よりもっと緊張感のある展開が期待されると思うのですが、どんなもんでしょうか。紅白戦でもオープン戦でも、トライアルしてみる勇気のある球団はないでしょうか?