世は大谷まつり!! この波に乗って野球人気復活だあ。(その2)

さて、調子に乗って高校野球=甲子園の改革試案をご披露申し上げたく存じ上げまする。

 聞きたくもないと思いますが、私は大いに調子に乗っていて、ともかく言いたいので、まあお目通しください。

 さて、甲子園(特に夏の甲子園です)の何を改革すべきと考えているか。中心は「一発勝負のトーナメント方式」が大いによろしくない、と私は思うところ。具体的に以下陳述します。

大原則:ワールドカップのようにリーグ戦とトーナメント戦の混合形式を考える。

 その背景として、現状では一握りのエクセレント選手に頼り切ったチームでも勝てるシステムで、結果試合に出る楽しみを知らずに3年間を終える選手が多すぎるだろうという問題意識があって、しかも真夏の酷暑の中、本来的にスポーツを楽しめない環境の中で青春を浪費し尽くす残酷さも感じるところ。さらに選手や監督、あるいは全国の球児等にとっての広がりがないのも、もったいない。

大げさな言いぐさのわりに内容はそれほどでもないので、ぼちぼち書き始めます。

1.全国から64校を大会参加校として、4校×16グループに編成し、予選リーグを行う。これはワールドカップとほぼ同じ方式で、勝ち点や得失点差で順位を決め、各Gから2校=32校を本選出場、ここからが甲子園でのトーナメントとなる。

①47都道府県から64校なので、東京などは4校くらい選出されることになると思うが、その辺りは地区予選の参加校数で案分する。

②全国を4地区(北、関東、中央、関西以西、など16校ずつ)に分け、各地区ごとにA~Pグループ=16グループに1校ずつ配置。

③全国8か所(上記の4地区ごとに2か所)に毎年持ち回りで予選会場球場を設置し、2Gずつ配置して予選リーグを実施。例えばAグループ4校は全6試合だから、月、水、金で2試合ずつ、Bグループ4校は火、木、土で2試合ずつ、など。日曜まで見れば予備日(時間)も十分か。

④全国8か所で1週間で予選は終了。その間各地ではいろいろな高校のグラウンドを練習会場とし、当地の生徒と大会参加の生徒との交流や合同練習などの交流が生まれる。

⑤各グループ上位2校が本選に出場。ここからが甲子園球場。次の10日程度で決勝まで。

⑥上記を通して投球数制限を付けて大会運営を行う。必然的に各チーム3人くらいは投手を要すると思われる。また負担軽減のため、予選では前回ブログに記載のように「2時間制限」を付すなども要検討。あるいはDH制を採用し、さらに高校野球では「投手で4番」も多いので、いわゆる大谷ルールの適用も有効。

⑦上記の結果半数の32校は甲子園を経験できないが、もともとの甲子園でも春の大会はその程度の校数である。また、上記の通り、各地に集まった8チームが比較的余裕のある日程の中でリーグ戦を行う環境は、ある種の合同合宿の効果を期待できるもので、甲子園で一発勝負に賭けることで得るものと遜色ないと考える。

2、甲子園に行けなかった学校のために

上記の通り、各地には4校の予選敗退校が残ることになる。

 それらの学校が当地で1週間、合同合宿=4チームによるリーグ戦等を実施するとしたらどうだろう。学校によっては次期新チームを即座に構成して経験を積むべく練習に励むかもしれない。また指導者の交流や、指導者への指導人材を高野連が派遣するなどの方法も考えられる。

 それらの方策を重ねることで甲子園でトーナメントを戦うことに倍する効果を得る学校が出ることも期待できよう。

3、副次的な効果

 全国8か所で甲子園球児が真剣勝負を展開することは観客の動員にも大きく貢献する可能性がある。参加校への分配金等も配慮すれば学校へもメリットがあり、また地域の高校野球ファンにとっても、この上ないサービスになる。

 もしかしたら、北地区から仙台育英、関東から横浜、関西から桐蔭、などというグループリーグが成立する可能性もあるのだから。(間違いなく「死のグループ」と言われるだろうが。)