アジアカップ負けました。改めてマスコミにモノ言いたい!特にTV、おっかしいんじゃね?

 イランに2対1。なまじ惜敗だから後味が悪いやね。いっそ大敗なら「あらまあ」って済んだかもしれないけど。

にしても、いつも思うが今朝のTVの報道の短さ。事実だけを淡々と伝えて終わりってやり方はどうなんだろう。

 勝ったときにはやれ誰それが素晴らしいだの、このゴールが神だの、キーパーも守護神とかいう神に祭り上げたり、解説者が率先して提灯持ち筆頭となって、どんだけ尺取るんだってくらい放送して、もう終わりかなと思うとそこから次の対戦相手の紹介やら分析やら、対してJAPAN側のメンバー予想から得失点予想まで、飽きもせず各局が放送しまくるのだ。

 対して負けた時には淡々と誰がいつ得点して、相手がいつ得点して、結果負けました。と、できれば放送したくないくらいの極端な態度で、しめやかにかつそそくさと時間を消化する。

 でも、ここまでサッカーが一般化して、通と言われる人々の層も厚くなっている昨今、こんなことで良いのか。というか野球のように100年超の歴史のある国民的スポーツでも、あるいは他のスポーツでも事情は一緒で、負けた時の扱いは、プロの試合に限って言えば、個人的にはとにかく気に食わない。

野村監督の名言「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」なのである。

 だから、まず一点目として、負けた時こそ解説者は頑張れと言いたい。何が原因なのか、何か隠れた要因はあったのか、あるいは相手のどこが優れていたのか、今後どういう風に改善していくべきなのか。それらをここぞとばかり、素人に分かろうと分かるまいと、極めて専門的に、チームの監督コーチと議論できるくらいのレベルで説明してもらいたい。

 今回のゲームで言えば、一点目の失点はまずどこが起点となる失敗で、経過における失敗は何で、最後のキーパーのパフォーマンスの評価はいかなるものなのか、であればどこを押さえていれば避けられたのか、とか、2点目のPKに至るすべての流れについて上記のような分析をするとか、詳細の分析をしてもらいたいものだ。そうすれば自ずと勝ったとき以上に時間は掛かるだろう。

 そして2点目に、これは賛否様々な意見もあろうが、ダメだった選手は名指しで、具体的なプレイも指摘して、取り上げてほしい。何なら「今回のA級戦犯は誰です」、くらい言っても良いのではないか。

 今日本では応援しているチームの選手やプレイにブーイングすることはまずない。しかし昭和のプロ野球では普通に見られたし、もっとひどい時は「〇〇引っ込めー!」くらいの声援?は普通に飛び交っていたし、気の強い選手は「なんじゃコラあ!?。文句あんなら降りてこいや!」くらいの罵声を客に向かって放つほど。

 これが良いかどうかはさて置き、プロである以上客商売であることが根本であるから、客が喜ばないプレイをした時はやはり罵倒されてもしょうがないと私は考えていて、これが選手を猛烈に(昭和?)鍛えるし、球団としてもこの選手では客が呼べないなど、一つの評価基準にもなる。マスコミにあっても負けても選手や監督を罵倒するというニュースネタができて、いわゆる興業として必要な要素だと思う。

 メジャーリーグではボロ負けしている監督がアンパイヤーに抗議する体で「早く俺を退場にしろ!最後までいたら俺は球場から出られなくなるだろうが!」と言ったとか。客がそれほどに熱狂的だということだが、そんなプレッシャーと引き換えに彼らはバカみたいに高額なギャラを得ている。

 お代をいただいて競技をしている人たちと、自身の人格陶冶の一環やら純粋スポーツとして競技をする人たちとでは、適切な報道や求められている報道は異なると思うし、エンターテイメントというものをもう少し突き詰めれば、ヨイショ報道は全く程度が低いと思うのだが如何だろうか。賛同してくれる人は多いと思っているのだが、独りよがりですかね。

 マニア向けには深夜帯とかネットでやってるよ、と言われるかもしれないが、であれば地上波のニュースバラエティ等では勝ったときも淡々と「勝ちました」だけの放送にするのが筋だろう。屁理屈か?