京葉線快速の反応って、ちょっと引っかかる。

京葉線の通勤快速なくすからって、「暴挙」とまで言わなくてもいいんじゃない?

 と感じるのは私だけ? 沿線住民でも何でもない私が言う筋合いじゃないけど、そういったら世の中の結構なことは関係ない話でもあり、そんな立場からちょっと口を挟んでみようかと。

 JRの問題で言えば、赤字路線なんて廃止かさもなくば地元自治体の支援が必須とか言って騒いでいるんだから、その辺の関係者から見たら「40分が60分に、80分が100分になる? それで?」って程度の話じゃなかろうか、という感想。

 JRだって公益事業的な顔と上場企業としての顔を両立させなければならないのに、経営判断について一地方自治体の首長が「暴挙」だの「納得できない」だのと、しかもマスコミ向けの記者会見で、強烈な不満と非難をぶちあげて良いとも思えず。

 経緯の説明も、JRが市に「説明に上がりたい」と言ったのか、あるいは市が「説明に来い」と言ったのか知らないけど、市役所で説明を受けて、その挙句に説明不足、納得できない、とマスコミ向けに言い散らかすのは取るべき態度として?。

 過去に何かの約束でもあって、それが破られたというなら分かるけど、そんな話も出てきていないし。

 であればまずは「要望」を伝えて「今後も協議を願いたい」くらいの態度で臨むべきところじゃないかと思うが、私の感覚がおかしいのかね。

都市計画に影響が・・・って、これこそJRの知った事か?

 その都市計画ってJRも当事者として参画した計画なの?

 東急や阪急などが沿線開発していったのとは事情が違うだろう。鉄道の利便性を織り込んで計画したのなら、JRも当事者として巻き込んでおかなかったのだろうか。もしそういう事情があったのなら「約束違反」と責める資格十分だけど、実態は、いわゆる他人のふんどし、って感じの計画だったんじゃないのかね。

 同じ他人のふんどしでも例えば「新幹線駅」とか、短期ではちょっと変わりそうもないふんどしならまだ理解できるが、「ダイヤ」なんて、それこそ新幹線でさえ毎年どこかで改定されているようなものを前提にする方が、今となっては反省すべきだろうな。

 大学誘致なんかでもめたケースがあるけど、あれは行政が誘致して、金銭も含めていろんな支援をして、大学側もそれを受けて両者合意のもとで進めたのに、後年、大学が都心回帰とか言って人気のある学部を都心キャンパスに移転させるとか言い出すから、ある種の裏切り行為として揉めて当然。それでも大学は去って行く。

 他にもデパートとかスーパーとかが企業の論理で撤退して、地域住民が買物難民になりますなんて場合は、首長が怒るケースもあるけど、大体は協議とか要望とかそんな経緯を経て、結局は撤退するよね。企業の論理には企業の論理(売上保証等)で対抗するしかないのだから。でもそれはできない、となれば結論は一つ。

 今回は、路線は無くならないし、たぶんトータルの本数もそれほど変わらないだろうし、確かに不便になるとか土地の価値が下がるとかの影響はあるだろうが、所詮他人のおかげで成り立っていた便益にすぎないんじゃなかろうか。

 サーフィンと都心勤務が両立できます、なんて営業トークは、慎重を期すならカッコ付で「〇年◇月△日現在」と注釈が必要だったのだろうね。

 鉄道は公益性の高い事業なので、まあ協議は必要とは思うけど、JRは怒られたり責められたりする筋合いでは決してない、と思うんだが。(私は過去も現在もJRの関係者ではありませんし、周囲にJR関係者もおりません。念のため。)

 それともまた国鉄に戻すか?