本当にトランプが再登場するの? 温暖化より地球に影響あるんじゃないか?

トランプがアイオワの党員集会を制したそうな。

 前回トランプ大統領が実現した時、どこの誰とは言えないが、財界でも立場のある方が「彼は4年間持たないんじゃないかと思うが」と、内々の席ではあるが言っておられた。

 あにはからんや4年間はちゃんと勤め上げた。が、その間びっくりするような出来事のオンパレードで、あの国の大統領であれば当然やるはずの行為はなされず、まさかしないよねと世界中が信じる行動はきちんと行われたとしか思えないのだが、まあそれも実行力と言えば実行力だし、信念と言えば信念。

 選挙民たる米国人のかなりの人々は、その行動に大いに納得し、さすが我が大将であると満足しきりだったのだから、同じ国に住むリベラル人だけがアメリカ人じゃないことを世界に知らしめたのは、一つの功績と言えば功績。

 世界が思っていた常識がま”ぼろしい~”に過ぎないことがハッキリした、という方が正しいのかも知れない。世界は広い。いろんな人がいるってことを改めて教えてくれたその影響力はある種破壊的でどんなマスコミも叶わない。

 今回のアイオワの集会でも、新聞等で知る限り「エルサレムイスラエルの首都としたことは大変立派だった」とか「トランプ時代はロシア、中国、北朝鮮をきちんと管理できていた」などと評価する声が伝えられている。

 ヒトは立場や信条一つで、同じものを見ても180度違う評価を下すものだということがしっかり証明されて、この事だけでも、世界中で何が起こっても不思議ではないし、何を言うのも自由だし、自分が信じられない、受け入れられないとしても現実はそこに「ある」のだという哲学的真理を教えてくれる。

 結果、ポリティカルコレクトなんて全く関係ない、国の外交ですら罵り合いのような言葉が飛び交う、言葉を換えればぶっ殺してやる的な発言だって許される、という世界がそこに「ある」ことが目に見える時代を彼は作った。

けれども、もう一度そんなものを見せられたいかと言えば、私は遠慮したいな。

 古いとは思うけれど、民主主義は「選良」によって運営されるべきで、決して「衆愚」に陥ってはいけない、というのが基本的に思うところではありますね。

 身近なところでも「市民、住民の声も聞かずに・・・」という論調が溢れているけれど、民主主義も直接と間接と、お互いメリットもデメリットもあるのに、良いとこどりで自分の関心がある事だけ「俺にも言わせろ。言わせないとは横暴だ。」的な動きにも、ある意味で衆愚に近いと思える時がある。

 いわゆるポピュリストが世界にはびこっているけれど、トランプが大統領となったのも時代の一幕といえるだろうが、逆にトランプの成功?が世界のポピュリズムを勢いづかせたという面もあると思うし、まあ専門家でも何でもないから感想でしかないけれど、トランプ再登場となったらその流れが決定的になりそうで、嫌とか以上に怖いよね。

 世界は民主国家よりも専制国家の方が数は多いのだそうだし、今でも民主国家が自国第一主義に傾く隙に専制国家群が勢いを増す状況にあるのだから、今後のアメリカの態度一つで決定的な、いわゆるクリティカルポイントを迎えるような気がしてならない。

 そうなったら、MAGAの掛け声がとても皮肉なことになってしまうよね。お願いだから、MAGAを追求したら国が没落したなんてことのないように、アメリカの人々には何とか頑張ってもらいたいもんだな。日本にできることは結構限られていると思うんでね。