またまた白鳳がお騒がせ? 宮城野親方2階級降格で相撲界がきな臭いらしい。

 弟子の北青鳳が後輩力士に日常的に暴力をふるっていたことの監督責任を取らされて、親方の序列としては最下位に落とされたそうだ。

 横綱出身の親方がその位置に置かれることは基本的にはないとのこと。してみれば協会の白鳳に対する存念が伺える措置に思える。

 ネット情報なんかを見ると、白鳳が協会の理事選への出馬を考えていたとか、将来は理事長を狙っているとか、そんな業界内の話がベースにあるらしい。理事は各一門の中で候補が決められ、10人全員無投票で決まるのがしきたりであって、宮城野部屋が所属する伊勢ケ浜一門では既に魁皇浅香山親方になっていた。

 一門の意向に横やりを入れる形になっていた訳で、周りから説得されていたところ、そこへ今回の不始末で上記の厳しい処分。

さて、ここからは私の独り言。

 白鳳については現役横綱の時から、ハッキリ言って「キライ」だ。私は公的な仕事をしている訳でもない一引退オヤジだから好き勝手言うけど、土俵上での一つ一つの所作、時間一杯になった時のモンゴル相撲のような、手を鷹の羽のように広げて大きく振る姿、かち上げ、張り手、土俵際のダメ押し、などなど一つ一つが「横綱に相応しくない」「見苦しい」姿であって、たまにTVを見ても結びの一番はチャンネルを替えることの方が多かった(笑)

 さらに、引退も近くなった頃の「物言いの要求」「観客に万歳三唱主導」の2件はまさに事件と言って過言でないと思ったし、決定的に「もうダメだ」感が最高潮になって、本人を通り越して相撲協会の弱腰振りにまで憎悪の念(笑)が沸いたものだ。

 で、今回久々に白鳳絡みのニュースに接して、「理事になろうとしていた」とか「将来的には理事長も狙っていた」とかの記事を目にして、改めてそれで何をしたかったのかと大いに疑問に思った。しかも現代にあっては遺物と言って良いような村社会的相撲協会をトップとして運営していけると思っていたのかと驚きもした次第。

それで思い出されたのがかつての「貴乃花の乱」。

 貴乃花も同様に一門の意向に逆らって理事選へ立候補をし、結構な泥試合を展開した。その後、最後は弟子の監督責任という形で、仕組まれたのか分からないが、結局は協会を自ら去った。

 理事長を狙っていた点でも今回の白鳳とは類似性があって、嫌でも当時を思い出すのだが、決定的に異なる点が周りの反応だろうか。

 貴乃花の理事選出馬には、同門や他の一門からも賛同者というのか推薦者というのか、自分の協会内での立場を悪くしてでも同調する者も出て、結局のところ理事にはなった。また当時の北の湖やら千代の富士やら強力な先輩親方などが陰に陽に支えてくれたようで、「大相撲改革」を旗印にして一定の足場固めまではできていたように思う。

 大相撲改革と言っても、人によっては改革よりは「復古的な回帰運動」という人もいるようだ。いずれにしろ自らの相撲道を実現したくて立ち上がり、その結果賛同者も得て、しかしながら少しばかり特異な方向性もあって結局は人も離れたにしろ、その信念や思いは明確で説明のつく反抗ではあった。

 一方の白鳳はどうなのか。やりたいことや方向性などはあるのかも知れないが、今のところ聞こえてこないし、賛同者の存在も聞こえてこない。

 高く旗を掲げることなく、ただ反抗や自尊の結果の行動であれば、それは相撲協会でなくとも相当に厳しく処断するだろうし、世間の同情もあり得ない。もし言いたいことがあるのなら、筋を通してきちんと物申すことが必要だろうし、正当な言い分であれば協会のためには必要なことでもある。

 白鳳はどうするのか。協会に見切りをつけるのか、あるいは反省してよき親方となるべく精進して出直しを図るのか。個人的にはまあどちらでも良いのだが、協会にも改革すべき点は山ほどあるのだろうし、人気が下降気味で新弟子も大幅に減っていることを併せて考えれば、まさに存亡の危機と捉えて衆知を結集して欲しいものだ。

 なんだかんだ言って、私は大相撲を好きなんでね。